ヴィルヘルム・ライヒ|人物紹介
ヴィルヘルム・ライヒとは
ヴィルヘルム・ライヒ(Wilhelm Reich)は、現ウクライナ出身の精神分析家。一時はフロイト派の精神分析家として活動。オルゴン理論の提唱者。後に精神分析協会から除名される。
- 1897年~1957年
- 精神分析家
- オルゴン研究所「オルゴノン」を開設
- オルゴン理論を提唱
※オルゴンとは、ライヒが発見したとする自然界に遍在する性エネルギー、または生命エネルギー。性的絶頂を意味するオルガスムス(独)から名づけられている。一般的には疑似科学(オカルト)と評価されている。
ライヒの生涯
1897年:オーストリア(現ウクライナ)のユダヤ人家庭に生まれる
1910年:母親が家庭教師と性交していることを父親に告げ母親が自殺
1914年:父親が自らを死に追いやるかたちで病死
1920年:フロイト派の精神分析家として活動
1922年:ウィーン大学で医学博士の学位を取得
1930年:ベルリンに移住
1933年:出版した『ファシズムの大衆心理』がナチスに危険視される
1934年:ノルウェーに亡命
1934年:精神分析協会から除名される
1939年:ライヒ学説の批判が高まりニューヨークへ移住
1940年:メイン州へ移りオルゴン研究所を設立
1954年:販売したオルゴンボックスが薬事法で訴えられる
1956年:法廷侮辱罪で収監
1957年:コネチカット刑務所内で心臓発作により死去
ライヒの主な著作
『性格分析』1932年
『衝動的性格』1925年
『オーガズムの機能』1926年
『ファシズムの大衆心理』1933年
『セクシャル・レボリューション』1945年
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