このページは、はじめてカウンセリングルームへ相談に行こうと考えたときの疑問や不安の解消を目的に「心理カウンセリングって実際には何なのか?」といったところから説明しています。ぜひ参考にしてみてください。
目次
心理カウンセリングって何?
「カウンセラーに相談に行く」というと、うつ病とか何かの依存症や精神病などを想像していませんか?
なにも、心理カウンセリングは大きな心の問題にだけ対応しているわけではないのです。ここで紹介したい心理カウンセリングは、健康な人にこそ知ってほしい、今後有効に利用してほしいサービスです。
カウンセリングの雰囲気やどんな相談ができるのか、料金や方法などを解説したいと思います。
心理カウンセリングってこんなもの
日常では体験できないコミュニケーション
心理カウンセリングは、日常では体験できないコミュニケーションをカウンセラーと体験することになると思います。家族や友人に悩みを相談するのとは大きな違いがあり、独特な関係です。
方法として、最近ではスカイプやメールなどを利用する場合もありますが、基本的には相談者であるあなたとカウンセラーが一対一で話をする感覚です。
カウンセラーは専門家なので、話を選んだり気を使ったりする必要は全くありません。安心して自由に話しができます。場合によってはカウンセラーからなんらかの課題をもらったり、相談内容によっては必要な情報を収集して教えてくれたりもします。カウンセラーは、人によってさまざまな専門性を持っているので、相談したい内容によって専門家を探すといいかもしれません。
一般的なカウンセリングは、1回45~60分程度で、週1回~月1回くらいのペースでおこなわれます。相談の内容や状態によってさまざまですが、初めての面談でカウンセリングが終了することもあれば、数ヶ月かけてじっくりとおこなわれる場合もあります。
自分の人生と向き合ってみると、言葉では表せないほどの想いが溢れてきます。そうした想いに対する理解者としてカウンセラーは全力で援助をおこなってくれます。そういった心の通ったコミュニケーションを体験できる場です。
カウンセリングの対象となる問題
「カウンセラーはどんな相談を聞いてくれるのか?」
人間である限り多かれ少なかれ悩みはあるものです。心理カウンセリングで扱われる問題も幅広く、一時的な気持の落ち込みから、人生を左右するような問題に至るまで心理カウンセリングで取り扱う相談内容はさまざまです。
いろいろある相談の内容
- 学校や職場の人間関係が良くない。
- 恋人との関係がギクシャクしている。
- 夫婦の喧嘩が絶えない。
- 親と子の関係がうまく築けない。
- 仕事の内容に不満がある。
- 今の仕事を辞めたい。
- 進路の選択が決まらない。
- 子育ての悩み。
- 不眠気味で眠れない。
- なぜか気持ちに不安や焦りがある。
- 老後の生活について不安がある。
- 恐怖症で悩んでいる。
- ストレスを感じやすい。
- うつや落ち込みから回復したい。
- 気分の波を解消したい。
- イライラが治まらない。
- 周りには相談できない悩みがある。
- 何をしてもうまく行かない。
- 赤面恐怖やあがり症を治したい。
- 辛い経験を引きずっている。
- 失恋のショックから立ち直りたい。
- 方向性を明確にしたい。
- 集中力を上げたい。
- ポジティブ思考になりたい。
心の病(うつ・恐怖症・神経症・解離性障害・摂食障害・依存症・シンドロームetc)
安心・安全な空間
問題や悩みを挙げ始めるとキリがありません、こうした問題を乗り越えて行くために、共通して言える事は、どんな状態でも、安心できる場所を見つけ自分自身とじっくり向き合う時間を持つことが大切です。生きていれば遭遇するであろう問題をうまく乗り越え、人としてのより良い成長をしていけることが理想です。
カウンセリングでは、日常生活の中で体験できない安全な空間が用意され、問題解決の過程をカウンセラーがサポートしています。
カウンセリングの手段や方法
スタイル
カウンセリングには、1対1で行うカウンセリングから、家族を含める家族カウンセリングや同じ問題を抱えた人達が集まって行われる集団カウンセリングなど、相談者の希望や抱えている問題によってそのスタイルは様々です。
面談カウンセリング・訪問カウンセリング
面談や訪問は、一般的なカウンセリングのスタイルです。カウンセラーと相談者が対面した状態で主に対話による援助がおこなわれます。
「対面」以外にも電話やメールを使ったカウンセリングの方法はありますが、相談者の表情やシグサは言葉以上にその人を表わしていることが多いため、直接会ってカウンセリングを受けることは、カウンセラーの判断もより正確になり、治療的な効果も高まるため対面のカウンセリングがより効果的です。また、対面でなければおこなえない援助技法も多くあります。
【秘密の厳守】
もちろん、まともなカウンセラーは絶対に秘密(面談内容)を守りますので、対面といっても誰かに知られるような心配は必要ありません、安心して話しができます。
家族や集団でのカウンセリング
- 家族カウンセリング
- 集団カウンセリング
抱えている問題に家族が関係している場合、本人と共に家族がカウンセリングを受けることで効果的な援助が可能になる場合があります。しかし、家族の参加が効果的であっても、本人や家族の同意がなければ家族を同席させることはありません。
薬物・アルコール依存、神経症、犯罪、登校拒否などの問題に用いられることが多いカウンセリングです。
同じような境遇・問題を抱えた人達が集まり、悩みを共有することで一人ではない安心感とメンバー同士の信頼関係が、問題を乗り越えるための大きな助けとなります。
電話やメールでのカウンセリング
通信システムを利用した非対面でおこなわれるカウンセリングです。
電話カウンセリングでは自殺予防の「いのちの電話」がよく知られています。
※参考リンク・・いのちの電話
家事や仕事で時間の確保が難しい場合や、対面に抵抗がある相談者には利用しやすい方法です。カウンセラーと直接対面するという不安が少ないので短時間で親密なカウンセリング関係を築くことができます。そのため、問題への早期的な取り組みや、早期解決に効果を発揮します。
このように、カウンセリングの手段は一つではなく、カウンセリングを受ける相談者の希望や状況に合わせて、もっとも効果的で適した方法でカウンセリングを取り入れていくことができます。
小さな問題でも1人で抱え込んでしまうとその先が心配です。身近にカウンセリングルームがあれば歯医者に行くくらい気軽に利用してもいいと思います。続いては「心理カウンセリングで期待できる効果」について紹介していますので参考にしていただければと思います。
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