2015年9月9日、心理資格としては初めての国家資格となる「公認心理師」に関する法律「公認心理師法」が参院本会議で可決、成立しました。施行は2017年度の見込みです。
公認心理師は、学校や病院などで専門的に心理ケアを行う人材が、適正に業務を行えるようにするために作られた資格です。
施行前で未確定な部分が多いですが、今の時点で分かっていることをまとめます。
- 施行:2017年4月の見込み
- 必要学歴:大学で心理学の必要科目を修め卒業
- 養成課程:指定大学院、または指定学部+実務経験
- 管轄:文部科学省・厚生労働省共管
衆議院HP 第186回国会・公認心理師法案
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g18601043.htm
臨床心理士の団体が関わっているだけあって、資格取得の方法や必要な過程は臨床心理士の資格と似たような構造になるようです。資格を取得しようと考える場合、大学の心理学部などを卒業し、公認心理師の養成をおこなう大学院で学ぶ必要があります。
臨床心理士の資格取得者や受験資格を持っている人は受験資格が得やすい仕組みになると思われますが、一から資格取得を目指すとなると少なくとも6年くらいは専念できる時間が必要になるのではないでしょうか。
国家資格が加わって心理職のあり方について変化が期待されますが、新しい情報がある場合や施行の際には改めて詳しく紹介させていただきます。