ラケット感情とは

ラケット感情とは、一言で表現するなら「ニセモノの感情」です。
本来の感情を偽って無意識的に代用の感情を持つこと。多くは、子供のころに受けた教育や親との関係から形成されます。

ラケット感情

嬉しいなら「喜び」、悲しいなら「悲しみ」、怒ったら「怒り」をストレートに表現してコミュニケーションをとることができれば理想です。しかし、人の社会ではそうはいかないところがあります。怖くても強がったり、悲しくても笑ったり、状況に応じて感情をコントロールします。ラケット感情というのは、そのズレた感情表現が習慣となったものです。

ラケット感情の例

はじめの感情:「お母さん相手してよ、さみしいよ」

  • 「忙しいから、おとなしくしなさい」※相手にしてくれない
  • 「キーッ!」※怒って騒いでみた
  • 「いい加減にしなさい!」:叱られた ※ストロークを得た
  • 怒れば相手にしてもらえる。※無視されるより叱られるほうが嬉しい
  • →「さみしい」を「怒り」に偽るようになる
  • 相手にされないとキレる人になる

怒りをぶつけて相手から反応(ストローク)を得る。結果としてストロークを得る目的は果たせていますが、後味が悪く本当に欲しいストロークはもらえない。というラケット感情の構図です。

▼ 交流分析のトップへ ▼

交流分析とは?エゴグラムから人生脚本まで分かりやすく解説
交流分析とは?エゴグラムから人生脚本まで分かりやすく解説
交流分析の紹介ページです。交流分析の概要と基本的な考え方から、代表する理論として「構造分析」「交流パターンの分析」「ゲーム分析」「脚本分析」...
modoru
スポンサーリンク