精神分析の概念である防衛機制の「投影」について解説します
- 投影|防衛機制
- 投影とは
- 投影の具体例
防衛機制の一覧はこちら⇒防衛機制の一覧と例文
投影とは
自分の中にある受け入れたくない不都合な感情や衝動を、他人のものだと思い込むこと。例えば、同僚の一人が嫌いだとして、他人を嫌う自分の感情を認めたくないために、「相手が私を嫌っている」と自分の感情を相手に押し付けて自分の好ましくない感情をないものにしようとする。
※「投射」とも言います。
投影の具体例
- あの人の子供っぽいところが嫌い
- 彼の浮気が心配
- 彼女は私を憎んでいる
防衛機制では自分の認めたくない衝動や感情を相手に押し付けることを投影と言いますが、人は他人の感情を体験することはできないので、他人の感情を理解しようとするときは必ず自分の感情を基準にして相手を見ています。
浮気の概念を持っていない人は、相手の浮気を心配することはありません。浮気性の人ほど相手の浮気を心配します。また、相手のことが好きであれば自分が相手に憎まれていると感じることも無いのです。他人に感じる一方的な嫌悪感は、自分の一部分に対する嫌悪であることがほとんどです。