カウンセラーの態度条件:用語解説
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カウンセラーの態度条件
カウンセラーの態度条件とは、来談者中心療法の創始者カール・ロジャーズがカウンセラーの必要条件として示したものです。必要とされる態度条件は「自己一致」「共感的理解」「無条件の肯定的配慮」の3つです。
●カウンセラーの自己一致
自己一致とは、偽りのない真実の姿を示し純粋であること、今ここでのカウンセラーの体験や感情を偽ることなく理解し一致していることであり。カウンセラーは、ありのままの自分を受け入れ、感情を否定や歪曲することなく理解し必要があればクライエントに伝えることができる。
●共感的理解
クライエントの考え方、感じ方、見方を自分のことであるかのように体験できること。重要なのはクライエントの世界を「あたかも」自分のことのように感じることであり、同感することではない。
●無条件の肯定的配慮
どんなにクライエントが矛盾していようと、否定的であったり、敵対的であったり、または好意的であっても、カウンセラーはクライエントを評価することなく、今ここのクライエントのありのままを理解し受容しようとする積極的な態度。カウンセラーは自身の価値観や常識に囚われず、クライエントの人格をかけがえのないものとして関心を向けます。