ソーシャルスキルトレーニング
ソーシャルスキルトレーニング (SST:Social Skills Training)は、引きこもりや軽度の発達障害、統合失調症者を対象に、生活の質の向上、社会適応を目的として開発された学習理論を基にした認知行動療法の治療技法です。
日本では、社会生活技能訓練とも呼ばれる方法で、カリフォルニア大学の精神科医ロバート・リバーマン教授によって提唱されました。
ソーシャルスキルトレーニングの方法
トレーニングの対象
SSTは、主に発達段階の子供を対象に用いることが多い。
- 引きこもり
- 暴力的な子供
- 軽度の発達障害
- ADHD(注意欠陥・多動性障害)
- 統合失調症
ソーシャルスキルの種類
最低限のコミュニケーションスキルを身に着けます。
関係づくり:あいさつや自己紹介
働きかける:話しかける、話を聞く、褒める、仲間に入る
問題解決:断る方法、援助を求める方法etc
ソーシャルスキルトレーニングの手順
1.課題の設定
必要なソーシャルスキルを設定し、そのスキルの必要性やメリットを理解する
2.リハーサル、ロールプレイ
実際の場面を想定し、適切な振る舞い、不適切な振る舞いを学びながら実際に練習する
3.フィードバック
上手くいったことを中心にフィードバック(学習理論に基づく強化)と改善点のアドバイス
4.フィードバックを受けてのロールプレイ
改めて、ロールプレイを実施し適切な反応や行動を身に着ける
5.日常に活かす
必要に応じて宿題を出すなど、日常生活でスキルえるようになる
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