自動思考
自動思考とは、認知療法および、認知行動療法の概念。ある出来事や対象に対して瞬間的に浮かんでいるイメージや考えのことで「認知の癖」や「認知の歪み」と呼ばれています。
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●自動思考の例
例:「おはよう」と挨拶して相手から返事がなかった
自動思考1:「私、嫌われてる。何か悪いことした?」不安
自動思考2:「何あの人!?無視するって酷すぎる!」怒り
好ましくない自動思考の特徴は、事実ではないということです。挨拶をして返事がなかったからといって、嫌いだと言われていません。無視されたかも確認しなければ分かりません。
事実ではないこことに振り回されて「イライラ」したり「不安」になったりするのは、とても損なことで、コミュニケーショントラブルのきっかけになったり、自信損失や不安からうつ病につながるなど日常生活の支障になります。
心理的トラブルは歪んだ認知(自動思考)によるものが多いので「認知療法」および「認知行動療法」では、こうした自動思考に対して治療的にアプローチします。