認知再構成法
認知再構成法は、不安や恐怖などネガティブな感情に関連している認知(自動思考)の再構成に用いられる方法で「認知療法」および「認知行動療法」で中核をなす治療法です。「非機能的思考記録表」や「コラム法」とも呼ばれます。
認知療法のアーロン・ベックらにより自動思考にアプローチする方法として考案され、不適切な自動思考に対し「その思考に妥当性はあるのか?」「別の考え方はないか?」といった、その思考が真実かどうかの検討や代替思考への変更をおこなう。
●非機能的思考記録表の例(DTR:Dysfunctional Thought Record)
●認知再構成法の手順
- 強くストレスを感じた状況や場面を特定する
- その時の自動思考を書き出し、確信度を評価する
- その時の感情を選択し強度を評価する
- 新たな思考(代替思考)を検討し確信度を評価する
- 代替思考によって感情強度を再評価する
非機能的思考記録表は、カウンセラーとクライエントが共同で検討しながら記入することもありますが、一般的にはホームワークでクライエントが記入し、その記録を基にセッション(カウンセリング)がおこなわれます。
非機能的思考記録表のダウンロード
参考に用意したPDFテンプレートです。ダウンロードしてご自由にお使いください。
非機能的思考記録表(PDF) 33.91 KB
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