さまざまな領域で活用されるバイオフィードバック法の紹介
- バイオフィードバック
- フィードバックシステム
- 主な領域
- フィードバック情報
バイオフィードバック
バイオフィードバックは、心拍数や筋肉、内臓の動き、血圧など、通常では認識できない人の生理反応を、見たり聞いたり触れたりできる知覚可能な情報に変換して本人に伝えることで、それらの生理反応をセルフコントロールするスキルを身に着ける技法です。
フィードバックシステム
この技法は、技能的な学習が行動の結果を知ることによって向上する(フィードバック)システムを用いています。例えば、目隠しをしてバスケットのシュート練習をおこなうのと、目隠しなしで練習をするのとでは上達の差が歴然として現れます。このことから、学習が結果を知ることによって成立していることが分かります。
このフィードバックのシステムを、通常では認識できない生理反応に応用したのが、バイオ(生体)フィードバックです。自律神経の働きをフィードバックし自律神経失調症などの心身症の改善、筋肉の働きをフィードバックしリハビリテーションの領域やプロスポーツの領域で活用されています。
主な活用領域
- スポーツ:メンタルスキル、技能訓練、リハビリ
- メンタル:緊張、不安、恐怖などの感情コントロール
- 医療:高血圧、てんかん、気管支喘息、不整脈、冷え性、脱毛、便失禁
- 心身医療:自律神経失調、うつ病、不眠、恐怖症、不安症etc
バイオフィードバックに用いる情報
体温、発汗、脈拍、筋電図、心電図、脳波など
バイオフィードバックには、脳波の測定器を始め専門的な機材が必要になることから、主に医療機関やリハビリ施設などで実施されています。
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