行動を減らす方法、レスポンス・コスト法の紹介
レスポンス・コスト法
レスポンスコスト法は、ある行動を強化するためにトークン(強化子/ごほうび)を与える「トークンエコノミー法」とは逆に、望ましくない行動を減少させるためにトークンを減らしていく方法。
本来であれば与えられるはずであったトークンが奪われたことにより、その行動の頻度が低下するシステム「負の罰」を用いたオペラント条件付けの応用技法です。
●トークンエコノミー法の詳細はこちら⇒トークン・エコノミー法
レスポンス・コスト法の手順
- ①減らしたい行動について話し合う
- ・問題を特定する
- ・状況によって減らすトークンを決める
- ・回数などの条件を決める
- ②表などを作成して望ましくない行動が起こった回数をチェック
- ③あらかじめ決めていた回数に達したらトークンを減らす
レスポンス・コスト法の例
例:弟に暴力を振るう子供
- 暴力がダメな理由などを子供と話し合う。次から弟に暴力を振るったらその都度おやつ抜き(負の罰)、さらに一ヶ月に5回暴力を振るったらお小遣い抜き(大きな負の罰)といったようにルールを決める。※ルールは本人の納得が必要
- 暴力の回数が視覚的に確認できるように減点カードや表などを作成する。※本人と共同で作成
- 1で作成したルールに従い問題の行動が起こったら表をチェックしていきトークンを没収する
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