行動療法の技法、刺激統制法の紹介
刺激統制法
刺激統制法は、望んだ行動を増やしたり減らしたりする為に環境に働きかける方法です。例えば、ゲームが気になって勉強が進まないのでゲームを友人宅に預ける。お酒があるとついつい飲み過ぎるので買い置きしない。など、行動に結びつく環境を変えることで行動を増減する技法。
理論としては、オペラント条件付けをベースにした技法で、先行刺激をコントロールすることで、そのあとに自発される行動に変化を生じさせる。また、汎化(似たような先行刺激に対して同じ反応が起こること)の効果も期待できる。
刺激統制法の例
ダイエット
- 手の届くところにお菓子を置かない
- その日食べる量以外は買い置きしない
- 運動靴や運動着を目のつくところに用意する
ストレスケア
- 心地よい音楽をながす
- 部屋を掃除しアロマを焚く
- 寝具の質を上げる
- 強い証明を優しいものに替える
- 都会から田舎へ引っ越す
環境である先行刺激は、目につくものに限らず五感で感じられるものが全て先行刺激です。行動の増減だけではなく、環境の変化は人生の変化にも直接つながっていますので、身の回りの環境には気を使うように心がけることが大切です。
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